Euphorbia dhofarensis S.Carter
原産国:オマーン国
1992年にスーザン・カーター女史によって記載された種です。
種小名の由来はオマーンのドファール地方に自生していることに由来しています。


形態と生息地
高さ50cmまでの半球形の茂みを形成する種です。茎は円筒形で灰緑色、先端には赤みがかった杯状花を咲かせます。
分布はドファール地方に限定的で、標高50-650mの石の多いワジ(乾燥河川跡)や岩の多い斜面にみられ、Commiphora 属やDracaena serrulata と共に生息しています。
保全状況
個体数は少なく、道路建設や過放牧による生息地の劣化が懸念されています。2015年のオマーンレッドリストでは「準絶滅危惧(NT)」に指定されている種です。
栽培
栽培は容易で、成長も比較的早いユーフォルビアです。
詳細な耐寒性については不明ですが、私の環境では最低気温7℃程度を保つことで問題なく越冬しています。
強光に晒されると枝が灰緑色となります。水や肥料が多いと、渋い色合いが失われ、枝の緑が濃くなっていきます。栽培の目安になりそうです。
自生地の様な色彩に育て上げるには、強光であることが必要です。LED栽培と好相性かもしれません。

美しい灰緑色。栽培でこの色を再現したい。

栽培下では枝が直立しやすい。
緑色が濃く、本来の色味を出すには強光を要す。

辛めの管理をすると枝は灰緑色を帯びてくる。
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